等差数列と等比数列の積で表される数列の和を求める問題です。
基本問題
次の数列の第n項までの和を求めなさい。
解き方
まずは数列の一般項を求めましょう。
等比数列はその公比を掛けると項が1つずれます。
項を1つずらして計算する方法で計算が簡単になる場合があります。
これを利用します。
解説
まず一般項を求めましょう。
親切に積で表してくれています。
左側:
2ずつ増えています。
で表される等差数列ですね。
右側:
2倍2倍で変化しています。
で表される等差数列ですね。
従って一般項はですね。
次に第n項までの和です。
これは等比数列部分の公比2を掛けて、各項を1つずらした値を使いましょう。
そして、元の式から公比を掛けた数を引きます。
このときが同じ部分同士を引き算していきます。
左辺はですね。
の1項目にあたるは引く相手がいません。
の2項目にあたるはの1項目にあたるを引きます。
の3項目にあたるはの2項目にあたるを引きます。
のn-1項目にあたるはのn-2項目にあたるを引きます。
のn項目にあたるはのn-1項目にあたるを引きます。
のn項目にあたるは引かれる相手がいません。
つまりです。
は項数がn-1個で、初項が8、公比2の等比数列の和になっていますね。
となります。
きれいに計算が進んで気持ちいいですね。
後はこれを少しきれいにしましょう。
答えです。
終わりに
等比数列が含まれている場合は有効です。
応用して使えると気持ちいいですね。
知っていれば得点しやすいですが、知らないと得点しにくい問題だと思います。