過去に錬金術というものが流行りました。
化学が発達し、価値の低い物質を、価値の高い物質に作り替える。
ゆくゆくは金を作り出したい。
そのような人間の欲求と好奇心から発達したものだろうと思います。
時代と共に化学が発達し、分子や原子と言った考え方が生まれました。
「どうやら金という原子は他の原子からは作ることが出来なそうだ。」
ということがわかり、錬金術は廃れていきました。
やっていることは理屈云々ではなかったのでしょう。
「これとこれをこうやって処理するとなんかこういうものができる」
理屈が明確になっていれば金は作れないわけですから。
というのが私の錬金術の認識です。
もう少し宗教的な要素もあるかもしれませんが。
よくわからなかった物質の構成を人間の知恵で明らかにしました。
さて、科学はさらに発達し、AIが進化しています。
このAIの進化はビッグデータと呼ばれる大量のデータを機械が解析するという形でも利用され始めています。
人間の能力の限界を声でデータを解析しています。
その結果、AIがビッグデータから導き出した答えが人間には理解できないものとなってきています。
「よくわからないけどAIがこう言っていて、確かに正しい」
人間の知恵から生まれたAIが人間にはよくわからないものを作り出す世の中です。
補足をしますと、知恵のある人間はAIの導いた答えから、確かにそうなる事を導くこともできます。
どこかで限界が来るかもしれませんが。
これはまた錬金術のような世界になりつつあるのかもしれません。
「よくわかっていない、理屈云々ではない世界」
AIが導いた確からしいものに従って作られた技術を利用する世界。
私はブラウザからURLのサイトにアクセスし、htmlで書かれたページを表示する仕組みは知っています。
ネットワークスペシャリストなので。
でも映像や音となると、想像でしか語れません。
たぶん普通は知らない事、知らなくても良い事だと思います。
知らなくても使えますので。
インターネットを使う事は現代では当たり前です。
しかし江戸時代の人にスマートフォンを見せたらまさに魔法使いでしょう。
映像、音、そんなものなかったでしょうから。
どんどん時代が進歩し、人間が理解できない世界がもうすぐ到来するでしょう。
魔法のようなよくわからない世界が。