等比数列の極限を求める問題です。
基本問題
(1)一般項がの数列の極限を求めなさい。
(2)一般項がの数列の極限を求めなさい。
解き方
等比数列の収束は
- のとき
- のとき
- のとき
- のときは振動し、極限は存在しない
となります。
等比数列の極限がどうなるかイメージが付けば、特に覚える必要は無いでしょう。
収束する場合は、数列の極限同様に不定形の対処がポイントになります。
- は因数分解して約分ができないか
- は分母の最高次数の項で分母分子を割る
- は無理やりくくって有理数を目指す
です。
解説
(1)一般項がの数列の極限を求めなさい。
はnが増えるにつれてどんどん0に近づきますよね。
のとき
なので0になります。
(2)一般項がの数列の極限を求めなさい。
はnが増えるにつれてどんどん大きくなり、はどんどん小さくなります。
ただ、の方がより速く大きくなりますね。
なので発散しそうです。
でくくりましょう。
ここで、に対して、ですね。
よって、という形になります。
応用問題
から得られる数列の極限を求めなさい。
解き方
漸化式さえ解ければ基本問題と同じです。
漸化式については漸化式の問題解き方まとめでまとめています。
解説
から得られる数列の極限を求めなさい。
nの式がくっついたタイプの漸化式ですね。
このタイプはで割って、等として置き換えると良かったですね。
で割ります。
この形だとの項で都合が悪いので、の項は2を分母分子に掛けての形にします。
で置き換えます。
このとき、になります。
ここまでくると、漸化式の基本的なパターンになっていますね。
特性方程式を使って計算を進めます。
で置き換えます。
になります。
は公比がで初項の等比数列なので、
だったので、
だったので、
終わりに
漸化式から数列を作れるかどうかが問題になることが多いですね。
そういう意味では数Bの問題と言っても過言ではないでしょう。
目新しい知識がなく、珍しく色が付いていません‥。