無限級数を求める問題です。
基本問題
次の無限級数が収束するか発散するか調べ、収束すればその値を求めなさい。
(1)
(2)
解き方
はnまでの部分和の数列を用いて
で定義されます。
部分和を求めて極限を考えます。
また、であれば収束しませんので、これを利用する場合もあります。
解説
(1)
分数の分母が積になっています。
そんな時は部分分数分解でしたね。
部分分数分解を利用する数列の問題の解法をご参照ください。
まずは部分分数分解しましょう。
と分解できたとして、
右辺
を解いて、
では、第n項までの和を計算してみましょう。
部分分数分解した後の和はどんどん消えていきます。
気持ちいいですね。
この第n項までの和をすればいいですね。
(2)
分母にルートがあるので有理化しましょう。
では、第n項までの和を計算してみましょう。
これもどんどん消えていきます。
求める無限級数はこの第n項までの和をになります。
しかしが分子にありますので、収束しませんね。
終わりに
定義は自然な形で定義されますので理解できていれば、覚える必要もないと思います。
部分和を数Bの知識で求める事さえできれば数列の極限の問題と同じです。
補足メモ
応用問題検討中です。