待望の昆虫シリーズ、カマキリ、カブトムシに続き今回はカメムシです。
とにかく臭い
カメムシと言えばあの強烈な臭いです。
そのため嫌な記憶として認知度の高い昆虫ではないでしょうか。
彼等にとっては身を護る手段なのでしょう。
人間という地球上で最も反映している動物から殺すことを躊躇われ、その戦略は成功しているように思えます。
一方で人間から必要以上に嫌われてしまっているという面もあるでしょう。
その強すぎる防衛手段のせいで、やがて人間の知によって滅ぼされる対象となってしまうかもしれません。
ちなみにあの臭いはただ臭いだけでなく、毒性もあるようです。
なんでも密閉された空間では自分の放つ毒性で死亡してしまうのだとか・・・。
雪との関係
米沢に住み始めてからですが、カメムシが多い年は大雪になると耳にするようになりました。
関東、九州に住んでいた時にそのような話は聞いたことがありませんでしたので、やはりその地に住む人間の知恵なのかと思います。
ただ、私は昆虫が将来的な気象情報を感知する能力があるとはあまり信じておりません。
しかし、気象の前兆と昆虫の生態により、特異な現象が起こっているという点については納得できます。
推測でしかありませんが、大雪となる年の気象の前兆と、カメムシの生態が関連し、人の目に付く機会が増えるのかと思います。
ちなみに今年はどうでしょうか?
暖冬という予報もちらほら見ていますが、ここ数日で三回ほどカメムシに部屋に侵入されております。
呼び名の多さ
カブトムシはどこに行ってもカブトムシと呼ばれています。
(サイカチムシともいうらしいですが・・・。)
カメムシはかなり呼び名が多いですね。
地域によるでしょうが、どうも「ヘンクサムシ」等と呼ばれているようです。
ちなみに栃木では「ヘッピリムシ」と呼ばれていたように記憶しております。
私はどうも言葉というものは「共通認識をするための道具」という捉え方をしていて、「カメムシ」と呼びたくなるのですが。
名称というものは、その何かを共通認識するために生まれたものなのだと思います。
よくわからない昆虫らしきものは全部「虫」と呼ばれ、その中でも思い入れの深い虫が「ヘンクサムシ」と識別されて名前を持つようになっていったんだと思います。
呼び方が沢山あるもの程、思い入れの強い存在であると考えています。
※現代ではあらゆる生物(やもの)に学術的に名前がつけられているかもしれませんが。
焼肉等で食べるお肉の種類は大体日本語じゃないですよね。
もともと日本人は肉をそんなに食べていなくて、それを識別して呼ぶ必要が無かったんだと思います。
ロースと言えば肩から腰に掛けての背中側のお肉になるようですが、日本語には該当する言葉はないですよね。
日本語が「牛肉」「豚肉」と言えばその動物の肉だとわかるような言語だからという部分もあるかもしれません。
しかし、言語や言葉はその地域の文化から生まれているものだと思っています。
言葉を覚える事はその地域を知る良い学びだと思うのですが、何故カメムシというタイトルでこんな話になるのか、私もよくわかっておりません。