単純な組み合わせの問題です。
基本問題
男性4人、女性3人に対し、次の選び方は何通りあるか求めなさい。
(1)3人を選ぶ選び方
(2)男性を1人、女性を2人の選び方
(3)3人を選ぶとき、女性が少なくとも1人いる選び方
解き方
並び方を気にしない場合の数は、組合せの考え方で求めます。
n人からr人を選ぶ組合せはです。
(2)の様な条件が付いたときは、別々にその組合せを求めて積を取ります。
男性の選び方それぞれに対し、女性の選び方がそれぞれ対応するからです。
(3)の様な「少なくとも」はその日本語の意味を正しくとらえましょう。
今回であれば3人選ぶときなので、1人か2人か3人という事ですね。
また、余事象を考えることは組合せでも有効です。
このとき全体は組合せで数えた数としての全体です。
全体を順列で数えて、組合せで求めた数を引く等してしまうと誤りです。
考え方を統一するよう注意しましょう。
解説
(1)3人を選ぶ選び方
7人から3人選ぶ、という事ですね。
35通りになります。
(2)男性を1人、女性を2人の選び方
男性を4人から1人選ぶのは通りです。
女性を3人から2人選ぶのは通りです。
男性の選び方それぞれに女性の選び方それぞれが対応します。
よって、通りになります。
(3)3人を選ぶとき、女性が少なくとも1人いる選び方
「少なくとも1人」という表現は「少なく見積もっても1人」という意味です。
言い換えると「1人でも良い」し「2人でも良い」し「3人でも良い」ですね。
つまり「1人以上」という事です。
1人のとき、2人のとき、3人のときの組合せを求めてみましょう。
1人のときは、男性4人から2人、女性3人から1人ですから、通りです。
2人のときは、男性4人から1人、女性3人から2人ですが(2)で求めた通り、通りです。
3人のときは、男性4人から0人、女性3人から3人ですから、通りです。
念のためですが、でではないので注意しましょう。
という事で、18+12+1=31通りになります。
一方余事象で考えても良いですね。
組合せは全体で35通りを求めていますので、「1人もいない」という場合の数を求めるという事です。
男性4人から3人、女性3人から0人ですから、通りです。
35-4=31通りになります。
終わりに
組合せと順列の考え方の違いをまずは確認しましょう。
ポイントは「並び順を気にするかどうか」です。
ここが曖昧だと場合の数、確率が全滅してしまいます。
どっちがどっちかわからなくなったときは、3つ位で試しましょう。
順列はABC、ACB、BAC、BCA、CAB、CBAの6通りです。
組合せはABCの1通りです。
です。
です。
ものすごく雑な言い方をすると、Pが順列、Cが組合せになります。