平方根に文字が含まれていて整数になるときの文字を求めるような問題です。
基本問題
(1)が整数となる自然数のうち最小のを求めなさい。
(2)が整数となる自然数をすべて求めなさい。
解き方
根号のついた数が自然数や整数となる条件は何でしょうか?
・・・
根号の中が平方数(整数の2乗の数)になった時ですね。
ちゃんと考えてみます。
根号の中の数が、
であれば、
になります。
中身が大きければ大きいほど大きいわけです。
ある正の整数とそれに1を加えた数は
ですから、
で、
になります。
ある平方数とその平方数の次の平方数の間の数、つまり、
なるは、
ですから、
はより大きく、より小さい数です。
つまり整数部分がでそれに小数がくっついた値ですね。
これは整数ではありません。
根号の中が平方数になった時に整数になり、平方数でなければ整数ではないわけですね。
根号の中が平方数になるように文字を決めていきましょう。
解説
(1)が整数となる自然数のうち最小のを求めなさい。
という数が平方数になる条件を考えてみましょう。
という数がどのような数か知りたいですね。
素因数分解します。
が平方数になるためには、それぞれのが平方数にならないといけないですね。
また、「最小の」と言っていますから、それ以外の数が平方数として出てきてほしくないですね。
が求めるの条件でしょう。
両辺84で割って、が答えです。
(2)が整数となる自然数をすべて求めなさい。
ですね。
が平方数であるとすれば、84より小さい平方数ですね。
これはがありますね。
ですね。
3の倍数になりますが、もっと言うと81までの3の倍数をすべて取りますね。
よって、先の平方数のうち3の倍数となるとなるが答えです。
つまりが答えです。
終わりに
平方根の問題は高校入試問題において四則演算の計算問題で出題されることが多いです。
その他ですと、このタイプの平方数を見つける問題か、平方根の整数部分と小数部分の問題の解法を使った問題が多いです。
図形の問題で三平方の定理あたりと組み合わせられることもあるかもしれませんね。