三平方の定理を使い2点間の距離を求める問題です。
基本問題
(1)2点A,B間の距離を求めなさい。
解き方
2点がx軸に平行な直線上にある場合はx座標の差になりますね。
y軸に平行な直線上にある場合はy座標の差です。
そうでない場合、2点間の距離を求めるときは三平方の定理の出番です。
直角三角形が無ければ作ればいい、作るときには線分の長さが求められるかどうか。
x軸に平行な線、y軸に平行な線を2点を通るよう、2本ずつ引きましょう。
ABを斜辺とする直角三角形ができますね。
一応公式があります。
のとき
ただの三平方の定理です。
解説
(1)2点A,B間の距離を求めなさい。
解き方のとおり直角三角形を作りましょう。
まず線分の長さを求めておきましょう。
ですね。
三平方の定理より
なのでです。
応用問題
(1)の面積をACとBHの長さを使って求めなさい。
解き方
座標から線分の長さを求めることができます。
線分の長さがわかると面積を求めることができます。
どちらも三平方の定理のおかげです。
ちなみに方法を指定されたのでその方法で解いています。
この問題の場合はACとBHから求めるよりも他の方法を使った方が計算は楽ですね。
解説
(1)の面積を求めなさい。
まず線分の長さを求めておきましょう。
ABは基本問題の(1)を拝借してですね。
BCは、B,Cの座標を使って
なのでです。
CAは、C,Aの座標を使って
なのでです。
3辺の長さがわかっていて、高さを求めれば面積を求める事ができる状態になりました。
三平方の定理の問題の解法の基本問題(2)で使った方法が使えそうです。
とすると
で三平方の定理を使うと、
・・・①
で三平方の定理を使うと、
・・・②
②-①を計算すると
・・・③
③を①に代入すると、
です。
なので、
面積は
になります。
面積の問題は、
「求める面積を含む図形から不要な部分を切り取る方法」
「いくつかに分解して足す方法」
が使えます。
「求める面積を含む図形から不要な部分を切り取る方法」
PQRCの面積は
PCAの面積は
QABの面積は
RCBの面積は
よって、
「いくつかに分解して足す方法」
ASBの面積は
CSAの面積は
BSCの面積は
よって、
別の方法で確かめておくと間違ったときに気が付けます。
今回は他の求め方が比較的楽なので特に確認しておきたいですね。
終わりに
三平方の定理が使えると図形の問題を解ける幅が広がります。
どんどん使っていきましょう。