相対度数を求めたり、相対度数から度数を求めたりする問題です。
基本問題
次の表の(a)~(g)に当てはまる数を求めなさい。
階級(cm) | 度数(人) | 相対度数 |
---|---|---|
0以上10未満 | 9 | 0.225 |
10以上20未満 | (a) | (b) |
20以上30未満 | (c) | 0.15 |
30以上40未満 | 7 | (d) |
40以上 | 12 | (e) |
計 | (f) | (g) |
解き方
相対度数とは、その階級にどれだけの割合で分布しているかという値です。
100人中20人が該当していれば0.2(つまり20%)です。
相対度数=階級の度数÷度数の合計
になります。
式を変形すれば、
階級の度数=相対度数×度数の合計
であり、
度数の合計=階級の度数÷相対度数
になりますね。
解説
次の表の(a)~(g)に当てはまる数を求めなさい。
階級(cm) | 度数(人) | 相対度数 |
---|---|---|
0以上10未満 | 9 | 0.225 |
10以上20未満 | (a) | (b) |
20以上30未満 | (c) | 0.15 |
30以上40未満 | 7 | (d) |
40以上 | 12 | (e) |
計 | (f) | (g) |
わかるところから埋めていきます。
こういう時は情報が多く明かされているところから攻めましょう。
「0以上10未満」がそうですね。
階級の度数9と相対度数0.225がわかっています。
度数の合計=階級の度数÷相対度数
に当てはめることで度数の合計がわかりますね。
度数の合計=9÷0.225=40
という事で度数の合計は40です。
(f)=40ですね。
ちなみに(g)は必ず1になりますね。
(g)=1です。
(f)は度数の合計です。
相対度数=階級の度数÷度数の合計
階級の度数=相対度数×度数の合計
階級の度数がわかれば相対度数がわかり、相対度数がわかれば階級の度数がわかるという状態になりました。
(c),(d),(e)をそれぞれ求めていきます。
(c)=相対度数×度数の合計=0.15×40=6
(d)=階級の度数÷度数の合計=7÷40=0.175
(e)=階級の度数÷度数の合計=12÷40=0.3
階級(cm) | 度数(人) | 相対度数 |
---|---|---|
0以上10未満 | 9 | 0.225 |
10以上20未満 | (a) | (b) |
20以上30未満 | 6 | 0.15 |
30以上40未満 | 7 | 0.175 |
40以上 | 12 | 0.3 |
計 | 30 | 1 |
さて、「10以上20未満」の(a),(b)は両方わかりません。
でも度数は(a)以外明らかになりました。
全体から(a)以外を引けば、残るのは(a)です。
(a)=40-(9+6+7+12)=40-(34)=6
よって、
(b)=階級の度数÷度数の合計=6÷40=0.15
という事で以下の表のようになります。
階級(cm) | 度数(人) | 相対度数 |
---|---|---|
0以上10未満 | 9 | 0.225 |
10以上20未満 | 6 | 0.15 |
20以上30未満 | 6 | 0.15 |
30以上40未満 | 7 | 0.175 |
40以上 | 12 | 0.3 |
計 | 30 | 1 |
終わりに
「相対度数」という言葉は余り聞きなれないかもしれません。
度数だけだと、全体のどれくらいの割合がその階級に属しているのかわかりにくいときもあります。
資料を活用するときは全体のうちどれくらいが該当しているのか等が重要になるわけです。