空間図形の面積と表面積の問題です。
基本問題
(1)底辺4cm、高さ3cmの三角形を底面とする高さ5cmの角柱の表面積Sと体積Vを求めなさい。
(2)1辺が6cmの四角錐が高さ4cmのとき、側面の三角形の高さは5cmになります。
表面積Sと体積Vを求めなさい。
(3)半径が4cmの円を底面とする高さ4cmの円柱の表面積Sと体積Vを求めなさい。
(4)半径が4cmの円錐が高さ3cmのとき、母線の長さは5cmになります。
表面積Sと体積Vを求めなさい。
(5)半径が4cmの球の表面積Sと体積Vを求めなさい。
解き方
それぞれの空間図形を展開図にして表面積を求めましょう。
球はで体積を求めることができます。
柱は底面積と高さの積で体積を求めることができます。
錐は底面積と高さの積にを掛けて体積を求めることができます。
球はで体積を求めることができます。
解説
(1)底辺4cm、高さ3cmの三角形を底面とする高さ5cmの角柱の表面積Sと体積Vを求めなさい。
展開図は、底面の三角形が2個、側面の長方形が3個できます。
底面の面積は
側面の面積は
(2)1辺が6cmの四角錐が高さ4cmのとき、側面の三角形の高さは5cmになります。
表面積Sと体積Vを求めなさい。
展開図は、底面の四角形が1個、側面の三角形が4個できます。
底面の面積は
側面の面積は
(3)半径が4cmの円を底面とする高さ4cmの円柱の表面積Sと体積Vを求めなさい。
展開図は、底面の円が2個、側面の長方形が1個できます。
長方形の縦は高さの4cmです。
横の長さを求める必要があります。
元々この側面は底面の円とくっついていました。
横の長さは底面の円周と一致します。
(トイレットペーパーの芯で考えてみましょう)
つまりです。
底面の面積は
側面の面積は
(4)半径が4cmの円錐が高さ3cmのとき、母線の長さは5cmになります。
表面積Sと体積Vを求めなさい。
展開図は、底面の円が1個、側面の扇形が1個できます。
扇形の中心角を求める必要があります。
元々この側面は底面の円とくっついていました。
扇形の弧の長さは、底面の円周と一致します。
(クラッカーで考えてみましょう)
つまりです。
母線の長さが5cmでした。
扇形の半径は5cmです。
これが円だった場合の円周は、
です。
でという事は、何度でになるのか?
比例式を作ればいいですね。
のaを求めましょう。
内項の積=外項の積なので、となってです。
底面の面積は
側面の面積は
(5)半径が4cmの球の表面積Sと体積Vを求めなさい。
公式を使いましょう。
応用問題
(1)次の図のABを軸に回転させた図形の体積を求めなさい。
AB=4cm
AC=4cm
(2)(1)の図形をEF、DGで切り取った図形について、GFを軸に回転させた図形の体積を求めなさい。
AB=4cm
AC=4cm
AE=1cm
AF=2cm
BG=1cm
GD=1cm
解き方
回転させると、円柱や円錐になります。
円柱や円錐の体積を面積と同じように「くりぬく」か「くっつける」かします。
解説
(1)ABを軸に回転させた図形の体積を求めなさい。
これは円錐になりますね。
(2)(1)の図形をEF、DGで切り取った図形について、GFを軸に回転させた図形の体積を求めなさい。
回転させた図形はイメージできますか?
複雑な図形の面積は「貼り合わせる」か「覆うものから切り取る」で求めました。
体積でも同じです。
(1)の円錐からの円錐との円錐を切り取れば求める事ができそうですね。
の円錐
の円錐
よって、
終わりに
柱、錐、球の表面積と体積のそれぞれの求め方を解説しました。
「を忘れる」というのをよく耳にしますが、それは演習不足です。
簡単な図形で物足りなければ、どんどん複雑な図形に挑戦してみてください。
絶対に忘れなくなります。